ハワイでドローンを飛ばす! 美しい絶景を安全に楽しむための完全ガイド
「ハワイのあの景色を、ドローンで空から撮ってみたい!」
そう思ってこのページにたどり着いたあなた、その気持ち、すごくよく分かります! 透き通るエメラルドグリーンの海、力強くそびえる緑の山々、そして空を真っ赤に染めるサンセット…。ハワイの絶景を自分のドローンで撮影できたら、それはもう一生モノの思い出になりますよね。
でも、ウキウキした気持ちのまま、何も知らずにドローンを持っていくのはちょっと待って! 実は僕の友人ケンジが、まさにそれで大失敗をやらかしたんです。彼は腕利きのドローンパイロットなんですが、ハワイ旅行にドローンを持ち込んだ際、現地のルールを甘く見ていて、ホノルルの空港でいきなり足止め…。せっかくの旅行が、ほろ苦いスタートになってしまいました。
この記事は、そんなケンジのような失敗を誰にも繰り返してほしくない、という想いを込めて書いています。ハワイを愛し、ドローンを愛する僕が、「ハワイのドローン規制」について、どこよりも分かりやすく、そして親しみやすく解説します。この記事を読み終える頃には、あなたの不安はワクワクに変わり、最高のハワイ旅行への準備が整っているはずです!
まずはここから!ハワイのドローン、3つの基本ルール
ハワイの青い空でドローンを飛ばす前に、絶対に押さえておきたいのが「ルール」の話。難しく聞こえるかもしれませんが、ポイントは3つだけなので安心してください。ハワイのドローン規制は、大きく分けて「連邦(FAA)」「ハワイ州」「各郡(カウンティ)」という3つの階層で決められています。

1. 連邦航空局(FAA)のルール(アメリカ全土の基本)
これはアメリカ全土で適用される大元のルールです。ドローンを飛ばす人は全員、FAAに機体を登録し、TRUST(The Recreational UAS Safety Test)という簡単なオンラインテストに合格する必要があります。また、飛行高度は地上から400フィート(約122m)まで、常にドローンが目視できる範囲で飛ばす、といった基本的なルールもFAAが定めています。
2. ハワイ州のルール(ハワイ独自の自然保護ルール)
次にハワイ州独自のルール。ハワイの美しい自然や生態系を守るため、州立公園内でのドローン飛行は原則として許可が必要です。例えばマウイ島のイアオ渓谷州立記念碑や、カウアイ島のワイメア渓谷州立公園などで飛ばすには、事前にフィルムオフィスへ許可申請をしなければなりません。無許可で飛ばすと、厳しい罰則の対象になります。
3. 各郡(カウンティ)のルール(より身近なローカルルール)
最後に、オアフ島(ホノルル郡)やマウイ島(マウイ郡)など、各島(郡)が定めている条例です。これが意外と見落としがち。例えば、多くの人が訪れるワイキキビーチ周辺の公園では、ホノルル市の条例でドローンが禁止されているエリアがあります。訪れる島の公式サイトを事前にチェックするのが確実です。
これらのルールを破ってしまうと、友人のケンジのように注意や指導で済めばまだ良い方で、最悪の場合は高額な罰金や機材の没収といった事態にもなりかねません。面倒に感じるかもしれませんが、ハワイの美しい自然と文化を守りながら楽しむための大切な約束事なんです。
【MAPアプリ推奨】ハワイのドローン飛行OK/NGスポット
「ルールは分かったけど、じゃあ具体的にどこで飛ばせるの?」と思いますよね。ここでは、絶対に知っておくべき飛行禁止エリアと、許可を得て飛ばせる可能性のある場所について解説します。

まず、ハワイでドローンを飛ばすなら、FAAの「B4UFLY」という公式スマホアプリは必須アイテム。GPSと連動して、今いる場所が飛行可能かどうかを地図上で示してくれる、まさに救世主のようなアプリです。必ずインストールしておきましょう!
絶対にNG!飛行禁止エリア
以下の場所は、原則としてドローンの飛行が固く禁じられています。知らなかったでは済まされないので、しっかり覚えておきましょう。
- 空港周辺:ホノルル国際空港(HNL)をはじめ、各島の空港から半径5マイル(約8km)以内は厳しく制限されています。
- 国立公園:マウイ島のハレアカラ国立公園やハワイ島のキラウエア火山国立公園など、国立公園内での無許可飛行は連邦法違反です。雄大な景色を撮りたい気持ちは痛いほど分かりますが、絶対にやめましょう。
- 軍事施設:オアフ島のパールハーバー(真珠湾)周辺など、軍の関連施設とその上空は飛行禁止です。
- 人が密集する場所:スタジアムでのイベント開催中や、緊急事態(火事、救助活動など)が発生している場所の上空もNGです。
許可を取ればOKになる可能性のある場所
一方で、適切な手続きを踏めば、素晴らしい景色を撮影できる場所もあります。
- 一部の州立公園:前述の通り、州のフィルムオフィスから許可を得ることで撮影が可能になる場合があります。手続きは時間と手間がかかりますが、挑戦する価値はあります。
- 私有地:ホテルの敷地やゴルフ場など。必ず所有者や管理者の許可が必要です。無断で撮影するのは絶対にNGです。
「このビーチ、人がいなくて綺麗だから大丈夫かな?」と安易に判断するのは危険です。その美しいビーチが、ウミガメの産卵地やアザラシの生息地として保護されているかもしれません。B4UFLYアプリで確認し、少しでも疑問に思ったら飛ばさない勇気も大切です。
意外と見落としがち?安全飛行と「アロハの心」で守るマナー
ルールを守るのは大前提ですが、ハワイでドローンを飛ばすなら、もう一つ大切にしてほしいことがあります。それは、「アロハの心」を忘れないことです。

技術的な安全ルール(高度制限、目視内飛行など)はもちろんですが、周囲への配慮こそが、トラブルを避け、気持ちよく撮影を楽しむための鍵になります。
特に意識したいのが、プライバシーの問題です。ホテルのプールサイドや、ビーチでくつろいでいる人たち、住宅地の上空などを許可なく撮影するのは、相手に不快感や不安を与えてしまいます。人や建物にカメラを向けすぎない、という意識を常に持ちましょう。あなたの素晴らしい空撮映像は、誰かのプライバシーを犠牲にして撮るべきものではありません。
また、ハワイの自然に対しても敬意を払いましょう。鳥の巣がある崖に近づきすぎたり、野生動物を追いかけ回したりするのは絶対にNGです。ドローンの出す音や存在は、私たちが思う以上に動物たちにとってストレスになることがあります。
飛行前には機体の点検とバッテリー残量の確認を忘れずに。ハワイは貿易風の影響で、地上では穏やかでも上空は風が強いことがよくあります。天候が少しでも怪しいと感じたら、無理せずフライトを中止する。その判断が、あなた自身と、あなたのドローン、そしてハワイの環境を守ります。
旅の前に完璧準備!ドローン旅を成功させる持ち物&手続きリスト
さあ、ルールとマナーを理解したら、いよいよ旅の準備です!友人のケンジも、一度目の失敗を教訓に、二度目のハワイ旅行では準備を万端にして、最高の映像を撮って帰ってきました。彼の経験も踏まえた、必須の準備リストをご紹介します。

機材とアクセサリー
- ドローン本体と送信機:当たり前ですが、忘れずに!
- 予備バッテリー:ハワイの雄大な景色を撮っていると、バッテリーはあっという間になくなります。3本以上あると安心です。ただし、航空会社によって機内持ち込みのルール(容量や個数)が違うので、必ず事前に確認してください。
- NDフィルター:これは絶対に持っていくべき! ハワイの日差しは非常に強く、白飛びしやすいです。NDフィルター(レンズ用のサングラスのようなもの)があれば、日中の明るい時間帯でも、映画のような滑らかな映像が撮れます。
- 予備のプロペラ、充電器、ケーブル類:万が一のトラブルに備えましょう。
手続きと保険
- FAAへの機体登録とTRUST合格:渡航前に日本で済ませておきましょう。登録シールを機体に貼り忘れないように!
- ドローン保険への加入:ドローン保険への加入は必須と考えてください。万が一、人やモノに損害を与えてしまった場合、高額な賠償を請求される可能性があります。対人・対物賠償の補償額がしっかりしたものを選びましょう。
- 飛行許可申請:もし州立公園など、特別な場所で飛ばしたい場合は、事前の許可申請が必要です。数週間かかることもあるので、計画は早めに立てましょう。
これらの準備をしっかりしておけば、現地での安心感がまったく違います。せっかくのハワイ、ドローンの心配で時間を無駄にするなんて、もったいないですからね!
ワンランク上の映像を!ハワイの絶景を切り取る撮影テクニックと情報収集術
準備が整ったら、あとはハワイの絶景を思いっきり楽しむだけ! ここでは、あなたの映像をさらに魅力的にするための、ちょっとしたヒントをお伝えします。
最高の映像を撮るなら、狙うべきは太陽が昇る前と沈んだ後の、空が魔法のような色に染まる「ゴールデンアワー」です。日中の強い光とは違い、柔らかくドラマチックな光が、風景をより一層美しく見せてくれます。早起きは大変ですが、その価値は十分にありますよ。
テクニックとしては、ゆっくりと真上に上昇する「ライズショット」や、被写体の周りを円を描くように飛ぶ「オービット」など、基本的な動きを組み合わせるだけでも、驚くほどプロっぽい映像になります。大切なのは、急な動きをせず、滑らかに操作することです。
最新のローカル情報を手に入れるには、Facebookなどで「Hawaii Drone」といったキーワードで検索し、ドローン愛好家が集まるグループに参加してみるのも一つの手です。現地のパイロットから、思わぬ穴場スポットやリアルタイムの規制情報を教えてもらえるかもしれません。(もちろん、そこで得た情報も、最後はB4UFLYアプリなどで裏付けを取るのを忘れずに!)。

ケンジがリベンジ旅行で撮った、オアフ島東海岸のラニカイビーチからモクルア島を望む早朝の映像は、まさに息をのむ美しさでした。彼も、ローカルのコミュニティで「早朝なら観光客も少なくて撮りやすいよ」とアドバイスをもらったそうです。
これで不安解消!ハワイのドローン規制 よくある質問(FAQ)
最後に、僕がよく受ける質問とその答えをまとめました。あなたの最後の不安を、ここで解消していきましょう!
Q1. 英語が苦手なんですが、FAAへの登録や許可申請はできますか?
A1. 正直なところ、基本的には英語での手続きになります。FAAのサイトや申請書類はすべて英語です。でも、今は翻訳ツールも進化していますし、手順を解説している日本のブログなどもたくさんあります。時間をかけて丁寧に進めれば、必ずクリアできます。諦めないで!
Q2. ドローン保険は、どんなものに入ればいいですか?
A2. いろいろな保険がありますが、重要なのは補償内容です。万が一の事故に備え、対人・対物ともに1億円以上の補償があるプランを選ぶと安心です。旅行期間中だけ加入できる短期の保険もありますので、探してみてください。
Q3. 現地でトラブルに遭ったらどうすればいいですか?
A3. もし警察官やレンジャーに声をかけられたら、慌てず、誠実に対応しましょう。すぐにドローンを着陸させ、FAAの登録証などを見せられるように準備しておくとスムーズです。万が一の事故や盗難に備え、海外旅行保険への加入はもちろん、在ホノルル日本国総領事館の連絡先も控えておくと安心です。

まとめ:最高の思い出を空から刻むために
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。ハワイでのドローン飛行は、確かにルールが複雑で、準備も少し大変かもしれません。でも、その一つ一つをクリアしていくプロセスも、旅の楽しみの一部だと思いませんか?
友人のケンジは、一度目の失敗があったからこそ、二度目の旅ではルールを深く理解し、ハワイの自然や文化への敬意を持ってフライトに臨むことができたと言っていました。そして、彼が持ち帰った映像は、ただ美しいだけでなく、その想いが伝わってくるような、温かいものでした。
この記事でお伝えしたかったのは、単なる規制のリストではありません。ルールを守ってこそ、最高の体験が待っているということ。そして、安全への配慮や周囲への敬意という「アロハの心」が、あなたのフライトを、そしてハワイ旅行そのものを、何倍も豊かにしてくれるということです。
さあ、準備は整いましたか?
ハワイの壮大な景色が、あなたを待っています。ルールとマナーを胸に、最高の思い出を空から刻んできてくださいね!
Have a wonderful flight, and Aloha!
