ハワイの運転、右折が不安?大丈夫!在住者が教える“コツ”で最高のドライブ旅へ
アロハ!ハワイの青い空の下、海岸線をドライブする…想像しただけでワクワクしますよね。でも、いざレンタカーを予約しようとすると、「あれ、ハワイの交通ルールってどうなってるんだっけ?」「特に右折が難しそう…」なんて不安が頭をよぎりませんか?
何を隠そう、ハワイに住み始めたばかりの私もそうでした。初めての運転で、後ろの車から「プッ」と短いクラクションを鳴らされた時は、心臓がキュッと縮こまる思いをしたものです。「ハワイ 交通ルール 右折」で検索して、この記事にたどり着いたあなたも、きっと同じ気持ちなのではないでしょうか。
でも、安心してください。ハワイの交通ルールは、いくつかのポイントさえ押さえてしまえば、決して難しいものではありません。むしろ、ルールを理解すれば、日本よりもスムーズに感じることさえあるんですよ。
この記事では、あなたのハワイでのドライブが、不安だらけの緊張した時間ではなく、最高の思い出になるように、特に多くの人が戸惑う「右折」のルールを中心に、現地在住の私が肌で感じたリアルな情報と具体的なコツを、たっぷりの愛情を込めてお伝えします。読み終わる頃には、きっと安心してハンドルを握れるようになりますよ。さあ、一緒にハワイの道を走る準備を始めましょう!
まずはこれだけ!ハワイ流運転の心得
ハワイの道を走り出す前に、まずは基本となる大きな違いを3つだけ、頭に入れておきましょう。これを知っているだけで、心の余裕がまったく違ってきます。

ひとつめは、制限速度。単位が「マイル」表示(1マイルは約1.6km)なのに加えて、全体的に日本よりゆっくりです。市街地は25マイル(約40km/h)、高速道路(H1など)でも50~60マイル(約80~96km/h)が一般的。景色に見とれて、うっかりスピードを出しすぎないように、常に標識をチェックする癖をつけましょう。ハワイの警察は、意外と厳しいんですよ。
ふたつめは、「STOP」サイン。日本の「止まれ」と同じですが、意味の重さが違います。標識の前では、必ずタイヤの回転を完全に止めてください。ゆっくり進む「クリープ現象」での通過は違反と見なされます。特に「4-WAY STOP」や「ALL-WAY STOP」と書かれた交差点は、最初に停止線に着いた車から順番に進むという、譲り合いのルールがあります。これは後ほど詳しく解説しますね。
そしてみっつめ、これが最も大切なことかもしれません。それは、「歩行者絶対優先」の意識です。横断歩道はもちろん、そうでない場所でも歩行者が道を渡ろうとしていたら、必ず停車して譲るのがハワイの常識。この「アロハ・スピリット」あふれる運転が、あなた自身を守ることにも繋がります。
最重要ポイント!赤信号での右折「Turn on Red」を完全マスター
さて、いよいよ本題の「右折」です。ハワイの運転で、日本人ドライバーが最も戸惑うのが、この赤信号での右折、通称「Turn on Red」でしょう。
結論から言うと、ハワイでは原則として「赤信号でも右折OK」です。これは、交通の流れをスムーズにするための合理的なルールなんです。

ただし、これには絶対的な手順と例外があります。まず、信号が赤だったら、右折する前に必ず停止線で完全に一時停止します。これはSTOPサインと同じです。そして、左から来る直進車や、横断する歩行者がいないか、自分の目でしっかりと安全を確認します。安全だと確信できたら、ゆっくりと右折を開始してOKです。
もちろん、例外もあります。交差点に「NO TURN ON RED」という標識があったら、その名の通り、赤信号での右折は禁止です。青になるまで待ってくださいね。この標識は、ワイキキの中心部や、見通しの悪い交差点でよく見かけます。
さらに、「NO TURN ON RED 7AM - 7PM」のように、時間帯が指定されている場合もあります。日中の交通量が多い時間だけ禁止、という意味ですね。標識をしっかり確認する余裕を持つことが、何よりも大切です。
最初は「赤で進むなんて…」とドキドキするかもしれませんが、一度慣れてしまえば、これほど便利なルールはありません。後ろの車を気にせず、「一時停止→安全確認→右折」このリズムを体に染み込ませてください。
こんな時どうする?シーン別・右折完全ガイド
理屈はわかっても、実際の道では色々な状況がありますよね。ここでは、具体的なシーンを想定して、右折の動き方をシミュレーションしてみましょう!

ケース1:信号も標識もない、普通の交差点での右折
これは日本とほぼ同じ感覚で大丈夫。右にウィンカーを出し、左から来る車が途切れるのを待ちます。対向車だけでなく、渡ろうとしている歩行者や自転車がいないか、首をしっかり動かして確認するのを忘れずに。焦らず、確実に安全なタイミングで曲がりましょう。
ケース2:矢印式の信号機がある交差点
これも分かりやすいですね。右折専用の矢印信号(Green Arrow)が点灯したら、対向車を気にせずスムーズに右折できます。ただし、矢印が消えて、信号がただの青(円形)に変わった場合は、対向車に注意が必要です。対向の直進車が優先なので、車が途切れるのを待ってから右折してください。
ケース3:ハワイ独特の「ALL-WAY STOP」交差点
信号のない交差点で、すべての方向に「STOP」サインと「ALL-WAY」または「4-WAY」という補助標識がある場所。これが初心者の難関です!
ルールはシンプルで、「停止線に先に到着した車から、順番に発進する」というもの。同時に到着した場合は、自分の右側の車に優先権があります。前の車に続いて進むのではなく、一台ずつ、順番を守ることが鉄則です。最初は戸惑いますが、みんながお互いの順番を数えているので、アイコンタクトを取りながら落ち着いて進めば大丈夫ですよ。
ケース4:最近増えている「ラウンドアバウト(環状交差点)」
マウイ島やハワイ島などで増えているのが、このラウンドアバウト。信号がなく、円形のロータリーを時計回りに進みます。中に入る時は、すでにロータリー内を走行している車が優先です。左から来る車が途切れたタイミングで進入し、自分が出たい出口の手前で右ウィンカーを出して、外に出ます。これも慣れればとてもスムーズなシステムです。

うっかり違反!その時どうなる?
どんなに気をつけていても、慣れない土地ではミスも起こり得ます。「もし違反で警察に止められたら…」と考えると、不安になりますよね。
例えば、先ほどの「NO TURN ON RED」を見落として右折してしまった場合、罰金は$100以上になることも珍しくありません。ワイキキ周辺では、観光客の違反を取り締まる警官もよく見かけます。
もし違反切符(Citation)を切られてしまったら、パニックにならず、警官の指示に従いましょう。レンタカーの場合は、すぐにレンタカー会社に連絡して指示を仰ぐのが一番です。罰金の支払い方法などを教えてくれます。
罰金も痛いですが、それ以上に貴重な旅行の時間を手続きで失ったり、楽しい気分が台無しになったりする方がつらいですよね。「自分は大丈夫」と思わず、常に謙虚な気持ちでハンドルを握ることが、結果的に最高の旅につながります。
ハワイの道を心から楽しむための、最後の仕上げ
さあ、ルールはもうバッチリですね!最後に、あなたのドライブをさらに楽しく、安全にするためのヒントをいくつか。

出発前には、Google Mapなどで大まかなルートを確認しておくと、心に余裕が生まれます。特にワイキキ周辺や、ノースショアへ向かうカメハメハ・ハイウェイは、時間帯によって渋滞することも。朝夕のラッシュアワーを少し避けるだけで、驚くほど快適に走れますよ。
そして、ハワイの強い日差しは、知らず知らずのうちに体力を奪います。こまめな水分補給と休憩を忘れずに。「あの先の絶景ポイントで休もう」なんて思っていると、意外と疲れているものです。お気に入りのハワイアンミュージックをかけて、リラックスしながら運転するのもおすすめです。
もし道を間違えたり、右折のタイミングを逃したりしても、焦らないでください。一周して戻ってくればいいだけです。ハワイのドライバーは、総じて運転が穏やかで親切。譲り合いの「アロハ・スピリット」を忘れなければ、きっと周りも助けてくれますよ。
まとめ:ルールはあなたを守る味方。さあ、最高のドライブへ!
ハワイの交通ルール、特に右折について、たくさんの情報をお届けしてきましたが、いかがでしたか?最初は「覚えることがいっぱい!」と感じたかもしれませんが、一つひとつはとてもシンプルです。
赤信号での右折は「完全停止して、安全確認」。STOPサインは「完全に止まって、順番を守る」。そして何より「歩行者ファースト」。この3つを心に刻んでおけば、あなたのハワイでの運転は、格段に安全で楽しいものになるはずです。

私も最初はドキドキでしたが、今では窓を全開にして、ハワイの風を感じながら運転するのが何よりの楽しみです。ルールは、あなたを縛るものではなく、異国の地であなたを守ってくれる頼もしい味方なんです。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、ハワイのドライブへの一歩を踏み出すきっかけになれたなら、これ以上嬉しいことはありません。さあ、準備は整いました。ハワイの交通ルールをマスターして、一生忘れられない、最高の思い出をたくさん作ってくださいね!
Have a wonderful and safe drive in Hawaii!