ハワイの魂に触れる旅。カメハメハ大王像と物語を巡ろう
「ハワイ カメハメハ大王像 場所」で検索して、この記事にたどり着いてくれたあなた、アロハ!
ハワイ旅行の計画を立てている最中でしょうか? それとも、もうすっかりハワイの魅力に夢中になっているリピーターさんかもしれませんね。
きらめくビーチ、雄大なダイヤモンドヘッド、心癒されるウクレレの音色…ハワイの魅力は数えきれませんが、その歴史と文化の真ん中に、どっしりと構えているのがカメハメハ大王像です。
「ただの銅像でしょ?」なんて思ったら、もったいない! この像は、ハワイの魂そのもの。この記事を読めば、きっとあなたも次のハワイでは真っ先に大王に会いに行きたくなるはず。さあ、一緒にハワイの歴史を肌で感じる旅に出かけましょう!
まず知っておきたい!カメハメハ大王ってどんな人?
像の話をする前に、少しだけカメハメハ大王ご本人の話をさせてください。彼のことを知ると、像が放つオーラを何倍も感じられるようになりますから。

カメハメハ1世、またの名を「カメハメハ・ザ・グレート」。彼が成し遂げた最大の功績は、なんといってもハワイ諸島を初めて統一したこと。それまで争いが絶えなかった島々を、巧みな戦略と強いリーダーシップで一つの王国にまとめあげた、まさに英雄なんです。
でも、ただ力が強いだけの王様ではありませんでした。西洋諸国との巧みな外交でハワイの独立を守り、人々の暮らしに平和と秩序をもたらした、偉大な統治者でもありました。ハワイの人々が今もなお「大王(ザ・グレート)」と呼び、深い敬愛を捧げているのは、そんな彼の偉業と人柄があってこそなんですよ。
【一番有名!】オアフ島ダウンタウンの像:アクセスと楽しみ方
ハワイでカメハメハ大王像といえば、多くの人が思い浮かべるのが、オアフ島のホノルル・ダウンタウンにある、黄金に輝くこの像でしょう。私も初めて見たときは、その威風堂々とした姿に思わず息をのみました。
この像が立っているのは、イオラニ宮殿の向かい、アリイオラニ・ヘイル(ハワイ州最高裁判所)の前。まさにハワイの歴史と政治の中心地です。ワイキキからはThe Busの2番や13番系統に乗れば20分ほど。レンタカーなら周辺のコインパーキングを利用するのが便利です。
見どころと撮影のコツ
右手を掲げたそのポーズは「平和」を、左手に持つ槍は「法と秩序」を象徴していると言われています。その視線の先には、ハワイの未来が見えているかのよう。像の前に立つと、なんだか背筋が伸びるような、不思議なパワーを感じます。

写真撮影なら、光が柔らかくなる午後がおすすめ。像が西日を浴びて、より立体的に、そして神々しく輝きます。像の足元から見上げるように撮ると迫力満点!少し引いて、後ろのアリイオラニ・ヘイルや、ヤシの木と一緒におさめると、ハワイらしい一枚になりますよ。
そして、ぜひ注目してほしいのが、像にかけられた色鮮やかなレイ。これは、ハワイの人々が大王へ捧げる感謝とアロハの気持ちの表れ。訪れるたびに違うレイがかけられていて、それを見るのも楽しみの一つです。
周辺散策も楽しもう!
せっかくダウンタウンまで来たら、像だけ見て帰るのはもったいない!アメリカ唯一の宮殿「イオラニ宮殿」は必見です。ハワイ王朝の栄華と悲劇の歴史に触れることができます。カメハメハ大王像と合わせて見学すれば、ハワイの歴史の流れがぐっと深く理解できるはず。
ほかにも、ハワイ州庁舎やカワイアハオ教会など、歴史的な建物がたくさん。歩き疲れたら、近くのチャイナタウンで美味しいローカルフードを味わうのも最高のプランです。
【通はここへ】ハワイ島カパアウの「オリジナル像」
実は、ホノルルにある有名な像はレプリカ(複製)だってご存知でしたか?「え、そうなの!?」と驚く方も多いかもしれませんね。

すべての物語の始まり、正真正銘のオリジナル像が眠っている場所。それがハワイ島の北西部、カパアウという小さな町です。ここは、カメハメハ大王が生まれた、まさに聖地ともいえる場所なんです。
このオリジナル像には、数奇な運命が隠されています。イタリアで造られた後、ハワイへ向かう船がまさかの難破。一度は海の底に沈んでしまったのです。諦めきれなかったハワイ政府は、急遽2体目の像(現在のホノルルにある像)を発注。ところがその後、奇跡的にオリジナル像が引き上げられ、発見されたのです!
まるで大王の魂が「故郷に帰りたい」と願ったかのようですよね。そんなドラマチックな物語を持つオリジナル像は、ホノルルの像と比べると少し風化が進み、落ち着いた緑青色をしています。その姿がまた、歴史の重みを感じさせてくれて、胸が熱くなります。
カパアウへのアクセスはレンタカーが必須ですが、ハワイ島の雄大な自然を巡るドライブの途中に、ぜひ立ち寄ってみてください。ホノルルの喧騒とはまったく違う、ゆったりとした時間が流れるこの場所で見る大王像は、きっと忘れられない思い出になりますよ。
もっと知りたい!カメハメハ大王像にまつわる深イイ話
カメハメハ大王像は、オアフ島とハワイ島のカパアウ以外にも、ハワイ島のヒロとカウアイ島のワイメアにも建てられています。全部で4つの像が、ハワイの島々を見守っているんですね。

そして、大王像が一年で最も華やかになる日があります。それが、毎年6月11日の「カメハメハ・デー(大王の日)」。この日はハワイ州の祝日で、各地の像には、これでもかというほどの美しいレイが捧げられます。
特にホノルルの像で行われる「レイ・ドレーピング・セレモニー」は圧巻!消防車のハシゴを使って、長さ数メートルにもなる長いレイを像の腕にかける様子は、ハワイの文化と大王への愛を象徴する感動的な光景です。この時期にハワイを訪れるなら、絶対に見てほしいイベントの一つです。
大王像を訪れるあなたへ。心に留めておきたいこと
カメハメハ大王像は、ハワイの人々にとって、単なる観光スポットではなく、先祖への敬意を表す神聖な場所です。訪れる際は、ぜひそのことを心に留めておいてくださいね。
像に登ったり、大声で騒いだりするのはもちろんNG。写真を撮るときも、祈りを捧げている人がいたら少し待つなどの配慮をお願いします。静かに像の前に立ち、ハワイの歴史に思いを馳せる…そんな豊かな時間を過ごしてほしいなと思います。
ダウンタウンは日差しが強いので、帽子やサングラス、お水の準備もお忘れなく。安全に、そして敬意をもって、大王との対面の時間を楽しんでください。

まとめ:あなたの旅が、ハワイの物語と繋がる瞬間
カメハメハ大王像を巡る旅は、ただの記念撮影で終わる旅ではありません。
なぜこの場所に立っているんだろう? なぜ人々はレイを捧げるんだろう? そんな風に少しだけ思いを巡らせることで、あなたの旅はぐっと深みを増し、ハワイの歴史や文化とあなたの心が繋がる、特別な体験になるはずです。
ホノルルのきらびやかな像でハワイの栄華を感じるのもよし。ハワイ島の静かな町で、オリジナル像の持つ物語に触れるのもよし。あなただけのカメハメハ大王像との出会いを、ぜひ次のハワイ旅行のプランに加えてみてください。
この記事が、あなたのハワイ旅行をさらに素晴らしいものにする、小さなきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。マハロ!