ハワイのトレッキング、ちょっと待って!最高の思い出を「後悔」にしないための完全ガイド
「ハワイでトレッキング!楽しそう!」
うんうん、その気持ち、すっごくよく分かります。青い空と海を横目に、緑豊かなトレイルを歩く…考えただけでワクワクしますよね。ダイヤモンドヘッドの頂上からワイキキを眺めたり、マノアの滝でマイナスイオンをたっぷり浴びたり。ハワイの自然を肌で感じるトレッキングは、最高の思い出になるはずです。
でも、だからこそ、あなたに伝えたいことがあるんです。キラキラしたイメージだけで飛び込むと、思わぬ「落とし穴」にはまってしまうことも…。実は私自身、ハワイに移り住んだ当初、準備不足で痛い目に遭った経験がたくさんあります。
この記事では、巷にあふれる一般的な情報だけでなく、私のリアルな失敗談から学んだ、本当に役立つ ハワイ トレッキングの注意点 を、友人に話すような気持ちで、正直にお伝えします。せっかくのハワイ旅行、最高の笑顔で終えられるように、一緒に準備を始めましょう!
私の失敗談から学ぶ!ハワイ・トレッキング4つの教訓
ガイドブックには載っていない、リアルな話をしますね。ハワイのトレッキングは、手軽に見えても、そこはやはり「大自然」。日本の低山とは違う、ハワイならではの注意点があるんです。

教訓1:楽園の太陽は、想像以上に手強い(熱中症・日焼け)
「ハワイだから暑いのは当たり前でしょ?」ええ、そう思っていました。初めてダイヤモンドヘッドに挑戦した日までは…。その日は快晴で、まさにトレッキング日和。でも、登り始めて30分もしないうちに、異変を感じ始めました。頭がガンガンして、視界がチカチカする…。完全に熱中症の初期症状でした。
原因は、圧倒的な水分不足と、日本の感覚でいた日差し対策。500mlのペットボトル1本じゃ、まったく足りなかったんです。ハワイのトレッキングでは、1人あたり最低1.5〜2リットルの水 は必須。できれば、両手が空くハイドレーションパックが断然おすすめです。
そして日焼け止め。SPF30くらいで大丈夫かな、なんて大間違い。あっという間に肌は真っ赤に。ハワイの太陽をなめてはいけません。選ぶなら SPF50+、PA++++、そして海のサンゴを守る「リーフセーフ」 のものがベスト。ABCストアなどで手軽に買えますが、肌が弱い方は日本から持参するのが安心ですね。2〜3時間おきに、汗を拭いてから塗り直すのを忘れずに!
教訓2:山の女神は気まぐれ(天候の急変に備える)
ハワイの天気予報って、結構アバウトなことが多いんです(笑)。特に山の天気は本当に変わりやすい。さっきまで晴れていたのに、急に雲が立ち込めて、ザッとスコールが降ってくる…なんて日常茶飯事。
マノアの滝トレイルに行った時、まさにその洗礼を受けました。鬱蒼としたジャングルの中、突然の豪雨で道はあっという間にぬかるみの川状態に。滑って転んで、泥だらけになりました。幸い怪我はなかったですが、もし防水のジャケットを持っていなかったら、体温を奪われてもっと大変なことになっていたはずです。

軽量でコンパクトにたためるレインウェアは、お守りだと思って必ずバックパックに入れておいてください。あと、意外と見落としがちなのが「風」。特に尾根沿いを歩くコースでは、強い風で帽子を飛ばされたり、体感温度がぐっと下がったりします。着脱しやすい薄手のウィンドブレーカーが1枚あると、本当に重宝しますよ。
教訓3:「まさか」は必ずやってくる(怪我への備えと心構え)
「自分は大丈夫」って、誰もがそう思いますよね。私もそうでした。でも、カウアイ島のトレイルで、木の根に足を滑らせて足首をグキッと捻挫したことがあります。幸い、持っていたテーピングで固定して、なんとか自力で下山できましたが、あの時の冷や汗は忘れられません。
絆創膏や消毒液はもちろん、テーピング、痛み止め、虫刺されなどを入れた小さな救急セットは必ず持参しましょう。そして、何よりも大切なのが 海外旅行保険への加入 です。万が一、ヘリで救助なんてことになったら、請求額はとんでもないことになります。トレッキング中の事故もカバーするプランを選んでおけば、心から安心して楽しめます。
そして、もう一つ大事な心構え。それは「無理をしないこと」。天候が悪化したり、体調が優れないと感じたら、引き返す勇気も、立派な選択です。山の頂上は逃げませんから。また次の機会に挑戦すればいいんです。
教訓4:敬意を払う旅を(アロハ・アイナの精神)
これは、ハワイで暮らす者として一番伝えたいことかもしれません。ハワイには 「アロハ・アイナ(Aloha ʻĀina)」 という言葉があります。「土地への愛」という意味で、自然を敬い、大切にするというハワイアンの精神が込められています。

トレイルに咲いている美しい花、つい摘んでしまいたくなるかもしれません。でも、その多くはハワイ固有の貴重な植物。生態系を守るため、見るだけに留めてください。動物たちも同じです。餌をあげるのは、彼らのためになりません。
そして、基本的なマナーですが、ゴミは絶対に持ち帰ること。トレイルにはゴミ箱がないのが普通です。自分が持ってきたものは、すべてバックパックに入れて持ち帰りましょう。「足跡だけを残し、思い出だけを持ち帰る(Leave no trace but footprints, take no memories but pictures)」。この美しい精神を心に刻んで、ハワイの自然にお邪魔させてもらう、という謙虚な気持ちを大切にしてくださいね。
あなたにぴったりのトレイルは?レベル別おすすめコースと注意点
さあ、心の準備ができたら、次はどこを歩くか計画を立てましょう!自分の体力レベルを正直に見極めることが、コース選びで最も重要です。
【初心者向け】まずはここから!ハワイの絶景を気軽に
- ダイヤモンドヘッド(オアフ島)
言わずと知れた王道コース。舗装された道が多く、1時間半ほどで往復できます。頂上からの360度のパノラマビューはまさに絶景!ただし、日陰がほとんどないので、早朝の涼しい時間帯がおすすめです。現在はオンラインでの事前予約が必須なので、忘れないようにしましょう。 - マノアの滝(オアフ島)
映画『ジュラシック・パーク』のロケ地にもなった、熱帯雨林の中を歩くコース。木陰が多く涼しいですが、雨が降ると道がぬかるんで滑りやすくなります。滑りにくいスニーカーか、トレッキングシューズが安心です。
【中級者向け】ちょっと頑張って、特別な景色に会いに行こう
- ラニカイ・ピルボックス(オアフ島)
「天国の海」と呼ばれるラニカイビーチを見下ろす絶景トレイル。最初の登りが急で滑りやすいですが、そこを乗り越えれば息をのむような景色が待っています。住宅街の中にある登山口が分かりにくいので、事前に場所をしっかり確認しておきましょう。 - マカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイル(オアフ島)
オアフ島東端の灯台を目指す、完全舗装のコース。道幅も広く歩きやすいですが、坂道が続くので意外と体力が要ります。冬場はクジラが見えることも!ここも日陰がないので、帽子と水は必須です。
これらのコース以外にも、ハワイには無数のトレイルがあります。上級者向けのコースに挑戦したい場合は、現地のガイドツアーに参加するのが安全で、より深く自然を理解できるのでおすすめです。
まとめ:最高のハワイ体験は、賢い準備から生まれる
ここまで、ハワイのトレッキングで注意してほしいことを、私の経験を交えながらお話ししてきました。熱中症対策、天気の急変、怪我への備え、そして自然への敬意…。少し厳しいことも言いましたが、これらはすべて、あなたに最高の思い出を作ってほしいからこそのアドバイスです。

大変そう…と感じましたか?大丈夫!しっかり準備さえすれば、ハワイの自然は、あなたの想像をはるかに超える素晴らしい感動をプレゼントしてくれます。自分の足で一歩一歩進んだ先で見る景色は、きっと一生の宝物になるはずです。
さあ、準備はOKですか?
この記事が、あなたのハワイ旅行の最高のスパイスになりますように。
Mahalo Nui Loa!(本当にありがとう!)