ハワイ旅行で「まさか!」の時に慌てない!救急車の値段と賢い対処法
アロハ!キラキラ輝く太陽、頬をなでる優しい風、そしてどこまでも続く青い海…。ハワイでの素敵な時間を思い浮かべると、自然と笑みがこぼれますよね。
でも、そのワクワクする旅行計画の片隅で、ふとこんな不安がよぎりませんか?「もし、ハワイで急に病気になったら?」「ケガをして救急車を呼ぶことになったら、一体いくらかかるんだろう…?」
その気持ち、痛いほどわかります。「救急車」…このキーワードで検索したあなたは、きっと楽しい思い出作りと同じくらい、万が一の備えも大切にしたいと考えている、とても思慮深い方なのだと思います。
実は、ハワイの救急車は有料、しかも非常に高額なんです。この事実を知らずに利用してしまうと、帰国後に届く請求書を見て言葉を失ってしまうかもしれません。この記事は、そんなあなたの不安を「安心」に変えるためのお守りのようなもの。ハワイを心から愛する私から、大切な友人であるあなたへ、心を込めてお伝えします。
まず知ってほしい、ハワイの救急車を呼ぶ前に考えるべきこと
最高の思い出になるはずのハワイ旅行。でも、慣れない環境や時差ボケで、ふと体調を崩してしまうこともありますよね。そんな時、頭をよぎるのが「救急車を呼ぶ」という選択肢。でも、ちょっと待ってください!

日本では救急車は無料ですが、アメリカであるハワイでは全く事情が異なります。私がハワイで暮らす中で見てきた現実として、救急車の請求額が1,500ドル(約23万円)を超えた…なんて話も珍しくありません。これは、旅行者にとってあまりにも大きな経済的負担です。
なぜこんなに高いのか?それは、高度な医療機器を積んだ車両の維持費や、専門的な訓練を受けた救急救命士の人件費がすべて利用者に請求される仕組みだから。日本の「皆保険制度」とは根本的に違うのです。
もちろん、意識がない、呼吸が困難、激しい胸の痛みなど、一刻を争う命の危険がある場合は、迷わず「911」に電話してください。何よりも命が最優先です。
しかし、例えば「少し熱っぽい」「軽く足を捻挫した」といった、歩ける程度の症状であれば、タクシーやUber/Lyftなどのライドシェアサービスを利用して、近くのクリニック(Urgent Care)へ行くのがハワイでは一般的。命に関わる緊急時以外は、安易に救急車を呼ばないという現地の常識があることも、ぜひ覚えておいてくださいね。
気になる!ハワイの救急車、費用のリアルな相場観
では、具体的にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。「ハワイ 救急車 費用」と調べても、情報が古かったり曖昧だったりして、不安になりますよね。

2024年現在、ホノルル市を例に挙げると、救急車を呼んだ場合の費用は、ざっくりと以下のような内訳で構成されています。
まず、出動に対する基本料金(Base Rate)だけで1,000ドル前後。これに加えて、病院までの走行距離に応じた加算料金(Mileage Fee)、そして酸素吸入や点滴、心電図といった救急車内で行われた処置や医療消耗品(Medical Supplies)の費用が上乗せされていきます。
ワイキキのホテルからクイーンズ・メディカル・センターまで搬送され、いくつかの処置を受けた場合、合計で2,000ドル(約30万円以上)に達することも十分にあり得るのです。この金額を知ると、いかに備えが重要か、お分かりいただけるかと思います。
費用の支払いはどうなるの?
「その場で高額な現金を請求されるの?」と心配になるかもしれませんが、その心配はありません。通常、救急車を利用した時点での支払いは不要です。
後日、ハワイの救急サービスを管轄する機関から、あなたが日本で登録した住所宛に請求書が郵送されてきます。忘れた頃に届くこともあるので、驚かないでくださいね。

支払いは、同封されている案内に従ってクレジットカードや国際送金などで行います。そして、この請求書と領収書は、海外旅行保険を請求する際に絶対に必要になる大切な書類。絶対に失くさずに保管しておきましょう。
もしもの時、慌てないための「911」完全ガイド
どんなに備えていても、本当に救急車が必要になる事態は起こり得ます。その時、パニックにならずに行動できるよう、流れをシミュレーションしておきましょう。
911への電話の流れ
アメリカの緊急通報用電話番号は「911」です。まずは深呼吸して、落ち着いて電話をかけてください。
オペレーターが出たら、第一声はこれです。
「I need an ambulance.(救急車をお願いします)」
次に必ず聞かれるのが場所(Location)です。ホテルの名前、住所、そして部屋番号まで、できるだけ正確に伝えましょう。これが曖昧だと、到着が大幅に遅れてしまいます。

その後、オペレーターから「What's the emergency?(どうしましたか?)」と症状を聞かれます。「He is unconscious.(彼が意識不明です)」「I have a severe chest pain.(激しい胸の痛みがあります)」など、知っている単語で構わないので、具体的に伝えましょう。オペレーターが電話を切っていいと言うまで、絶対に自分から切らないでくださいね。
救急隊員とのコミュニケーション術
救急隊員が到着したら、彼らの指示に従いましょう。英語でのコミュニケーションに不安があるなら、スマートフォンの翻訳アプリが大きな味方になります。
そして、ここがとても重要なポイント。私がいつも友人たちにアドバイスしているのは、事前に「症状や持病、アレルギー、服用中の薬」を英語でメモして、スマホの写真や紙に保存しておくこと。これを見せるだけで、驚くほどスムーズに情報が伝わり、適切な処置につながります。ぜひ、パスポートのコピーと一緒に準備しておいてください。
最高の旅のための最強のお守り「海外旅行保険」
ここまで読んで、もうお気づきですよね。そうです、ハワイ旅行において、海外旅行保険への加入は、もはや選択肢ではなく「必須」です。
「クレジットカードに付いてる保険で十分じゃない?」と思うかもしれませんが、注意が必要です。カード付帯の保険は、補償額が低かったり、利用条件(旅行代金をそのカードで支払っていることなど)があったりして、いざという時にカバーしきれないケースが少なくありません。

保険を選ぶ際に必ずチェックしてほしいのは、病気やケガの治療費用を補償する「治療・救援費用」の項目が『無制限』のプランです。これが、万が一の高額な医療費に対する最大の安心材料になります。
さらに、保険会社が提携病院の医療費を直接支払ってくれる「キャッシュレス・メディカル・サービス」が付いていると、現地で高額な支払いを立て替える必要がなく、本当に心強いですよ。24時間日本語で対応してくれるサポートデスクの有無も、忘れずに確認してくださいね。
もしもの時に頼れるハワイの医療機関
救急車を呼ぶほどではないけれど、医師の診察を受けたい…という時に頼りになるのが、旅行者でも受診しやすいクリニックです。
ワイキキにある「ストラウブ・ドクターズ・オン・コール」は、日本語を話せる医師やスタッフが在籍しており、多くの旅行者が利用しています。年中無休で夜遅くまで開いているのも安心ですね。事前に連絡先をメモしておくと、いざという時に落ち着いて行動できますよ。
まとめ:最高の準備で、最高のハワイ旅行を!
ハワイの救急車事情、いかがでしたか?少し不安にさせてしまったかもしれませんが、知っているのと知らないのとでは、安心感が全く違います。

大切なのは、正しい知識を持って、きちんと備えておくこと。この記事が、あなたのハワイ旅行の荷物から「不安」という一番重い荷物を降ろすお手伝いができたなら、私にとってこれ以上の喜びはありません。
しっかり準備を整えたら、あとはもう心配いりません。ハワイの太陽と風、人々の温かいアロハスピリットが、あなたを待っています。
どうか、安全に、そして心ゆくまで、最高の旅の思い出を作ってきてくださいね!いってらっしゃい!