ハワイ旅行の思い出、パスポートに刻む最後の儀式。「出国スタンプ」の真実と、賢いもらい方
アロハ!ハワイから帰国して、スーツケースを片付け、日常が戻ってきた頃。ふとパスポートをめくってみると、そこに押されたインクの跡が、あのキラキラした日々の記憶を鮮やかに呼び覚ましてくれること、ありませんか?
私にとって、パスポートのスタンプはただの渡航記録じゃないんです。それは、旅の記憶を封じ込めたタイムカプセルのようなもの。特に、「ハワイの出国スタンプ」は、楽しかった旅の終わりを告げる、少しだけ切なくて、でも誇らしい特別な証です。
でも最近、「ハワイで出国スタンプが押されなかった…」なんて声をよく耳にします。せっかくの記念なのに、どうして?どこで押してもらえるの?この記事では、そんなあなたの疑問に、ハワイを愛する私が自身の体験を交えながら、とことんお答えします。この記事を読めば、あなたも次のハワイ旅行で、自信を持って「最後の思い出」をパスポートに刻めるはずですよ!
なぜ?ハワイで「出国スタンプ」が押されないことがある本当の理由
「ハワイを出国するとき、スタンプはどこで押されるの?」…その前に、ひとつ、とても大切なことをお話しなければなりません。実は、アメリカという国は、日本やヨーロッパの多くの国と違って、原則として「出国審査」というものが存在しないんです。これ、意外と知られていない事実かもしれませんね。
昔は「I-94」という紙の出入国カードがあって、出国時にそれを航空会社のスタッフに渡すことで出国が記録されていました。でも、今はそのI-94も完全に電子化されています。航空会社が搭乗者情報をアメリカの税関・国境警備局(CBP)に送ることで、私たちが出国したことが自動的に記録される仕組みになっているんです。

だから、「出国審査官がいて、一人ひとりパスポートをチェックしてスタンプを押す」というプロセス自体が、そもそもハワイ(アメリカ)にはない。これが、「出国スタンプが押されないことがある」最大の理由なんです。「え、じゃあ今まで押してもらってたあのスタンプは何だったの?」と思いますよね。次で詳しく解説します!
あのスタンプの正体は?ホノルル空港での「記念スタンプ」のもらい方
では、あのパスポートに押されるハワイのスタンプの正体は何かというと、実はこれ、公式な出国審査の証ではなく、「Courtesy Stamp(記念スタンプ)」と呼ばれる、旅行者のためのサービス的なものなんです。
だから、何もしなければ押してもらえないことも多いですし、空港の混雑時などには対応してもらえないケースもあります。でも、大丈夫。ちゃんとお願いすれば、快く押してくれることがほとんどです。旅の思い出を形に残したいですもんね!
じゃあ、具体的にどこで、どうやってお願いすればいいのでしょう?私がいつも利用するホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)での経験をお話ししますね。
一番確実なのは、利用する航空会社のチェックインカウンターです。スーツケースを預ける際に、パスポートと搭乗券を渡すタイミングで、にっこり笑ってこう伝えてみてください。

「記念に出国スタンプをいただけますか?」("Could I please get an exit stamp as a souvenir?")
私の経験上、この一言でほとんどのスタッフさんが「Of course!」と笑顔で対応してくれます。また、保安検査を終えた後の搭乗ゲート付近にいるCBPの係官に直接お願いする方法もありますが、こちらは少し見つけにくいかもしれません。まずはチェックインカウンターでトライするのがおすすめです。
このスタンプを押してもらう瞬間って、なんだか特別な感じがしますよね。旅の終わりを実感する少し寂しい気持ちと、無事に旅を終えられた達成感が入り混じる、不思議な時間。このひと手間が、あなたのハワイ旅行をさらに思い出深いものにしてくれるはずです。
知っておきたい!ハワイ出国スタンプにまつわるQ&A
「記念スタンプ」のことは分かったけど、まだちょっと気になることがある…。そんなあなたのために、よくある質問をQ&A形式でまとめてみました。
Q1. もしスタンプが押されなくても、何か問題ある?
A. 法的な問題は一切ありません! 心配しないでくださいね。先ほどお話しした通り、あなたの出国記録は電子データでしっかり管理されています。スタンプの有無で、次回の入国審査が不利になるようなことはまずありません。

でも、やっぱり旅の記録として残らないのは寂しいですよね。万が一の安心材料として、搭乗した飛行機のeチケットの控えなどをスマホに保存しておくと、自分自身のお守り代わりになるかもしれません。
Q2. スタンプのインクが薄い・かすれてる…
A. これ、地味にショックですよね(笑)。もし押してもらったその場で気づいたら、勇気を出して「もう少し濃く押してもらえませんか?」とお願いしてみる価値はあります。ただ、インクパッドの状態にもよるので、あまり期待しすぎずに。それもまた「味」だと考えるのも、旅の楽しみ方のひとつかもしれません。
Q3. スタンプのデザインって、いつも同じ?
A. 基本的なデザインは大きく変わりませんが、微妙にマイナーチェンジされることはあります。渡航した時期によって少しずつ違うスタンプがパスポートに並ぶのも、コレクター心をくすぐりますよね!SNSで「#ハワイ出国スタンプ」と検索すると、色々な人のスタンプが見られて楽しいですよ。
パスポートがもっと愛おしくなる。スタンプが紡ぐ旅の物語
ハワイの出国スタンプの話をしていたら、私の友人のことを思い出しました。彼女は「スタンプ帳」ならぬ「スタンプパスポート」を旅のお供にしているんです。新しいパスポートに切り替えるたび、古いパスポートを旅の記録帳として大切に保管しているのだとか。
ページをめくると、ハワイのスタンプの隣には、タイのきらびやかな寺院が描かれたスタンプ、フランスのエッフェル塔を模したスタンプ…。それぞれのスタンプの横には、その日の天気や一番心に残った出来事が小さな文字で書き添えられていて、まるで彼女だけの冒険譚のようでした。

それを見てから、私もパスポートのスタンプを見る目が変わりました。ただのインクの染みじゃない。そこには、その土地の空気、出会った人々の笑顔、そして旅をしていた自分自身の気持ちが凝縮されているんだって。
デジタル化が進んで、何でもスマホ一つで完結する時代だからこそ、このインクの匂いがするアナログな「証」が、たまらなく愛おしく感じられるのかもしれませんね。
スムーズな出国と、次のハワイ旅へのプロローグ
さて、最高の思い出をパスポートに刻むためにも、空港ではスマートに行動したいもの。最後に、スムーズな出国のためのポイントを少しだけ。
ハワイの空港は、時間帯によっては保安検査場がびっくりするほど混雑します。特に日本へのフライトが集中する午後の時間帯は要注意。スタンプを落ち着いてお願いするためにも、空港には出発時刻の3時間前には到着するくらいの余裕を持つのが理想です。
手荷物検査で慌てないように、液体物のルール(100ml以下の容器に入れ、透明な袋にまとめる)も再確認しておきましょう。私は以前、お土産に買ったお気に入りのリリコイバターをうっかり手荷物に入れてしまい、泣く泣く手放した苦い経験があります…(笑)。

無事に出国手続きを終えたら、搭乗までの時間は最後のハワイ時間。免税店をのぞいたり、カフェでコーヒーを飲んだり。そして、飛行機に乗り込んだら、そっとパスポートを開いてみてください。
そこに押されたばかりの「ハワイ 出国スタンプ」。それが、あなたのハワイ旅行が最高の思い出になった何よりの証です。そのスタンプを眺めながら、「次はマウイ島にも行ってみたいな」「今度はあのカフェでパンケーキを食べよう」…なんて、次の旅への期待を膨らませる時間も、また格別ですよ。
あなたのハワイ旅行が、そしてその締めくくりが、最高に素敵なものになりますように。マハロ!