ハワイ旅行でまさかのトラブル!警察への電話、911の前に知っておきたい全知識
アロハ!ハワイの青い空と優しい風、想像するだけでワクワクしますよね。でも、心のどこかで「もし、慣れない土地で何かあったら…?」なんて、小さな不安がよぎることはありませんか?
何を隠そう、ハワイを愛してやまない私でさえ、初めて訪れた時はドキドキでした。そして、長いハワイ生活の中では、友人が車上荒らしに遭ったり、私自身がヒヤリとする場面に遭遇したり…なんてことも。楽しい思い出が、一瞬のトラブルで台無しになるのは、本当につらいものです。
この記事は、単なる緊急連絡先の紹介ではありません。私がハワイで見て、聞いて、実際に体験したリアルな情報を元に、あなたの「もしも」の不安を「これなら安心!」に変えるための、お守りのようなガイドです。911のかけ方はもちろん、そこまで緊急じゃないけど困った時の連絡先、そして何よりトラブルを避けるためのハワイ通の知恵まで。あなたのハワイ旅行が、最高の思い出でいっぱいになるよう、心を込めてお話ししますね。
ハワイで「まさか!」の時、どうする?警察への連絡、基本のキ
「トラブルが起きたら、まず警察!」と頭ではわかっていても、いざその場面になると、どこに電話すればいいのか焦ってしまいますよね。
ハワイで、命の危険を感じるような緊急事態(事件、事故、急病など)に遭遇したら、ためらわずに「911」に電話してください。これは日本でいう110番と119番が一体になった、最も重要な緊急通報用ダイヤルです。

私の友人がハワイ島でレンタカーを停めていたほんの短い間に車上荒らしに遭った時も、すぐに911へ通報。駆けつけた警察官が、迅速に現場の状況を確認し、被害届の作成を手伝ってくれました。あの時の迅速な対応は、本当に心強かったと話していました。
ただし、とても大切なことなので覚えておいてください。911は、一刻を争う事態のための「命のホットライン」です。「パスポートをなくしたかも」「ホテルの部屋の鍵を失くした」といった、緊急性の低いケースで利用するのは絶対にNG。回線を塞いでしまい、本当に助けを必要としている人の妨げになってしまいます。
じゃあ、緊急じゃないけど警察に相談したい時はどうするの?ご安心ください。そんな時のために「非緊急ダイヤル」という別の連絡先があるんです。これについては、後ほど詳しくお話ししますね。
命に関わる緊急時!「911」のかけ方と心構え
使う機会がないことが一番ですが、万が一の時のために「911」のかけ方はしっかり覚えておきましょう。以前、友人がビーチで転んで思いのほか深い切り傷を負ってしまった時、「これって911?それとも自分で病院に行くべき?」と、一瞬ためらってしまった経験があります。
強盗や交通事故、火災、意識不明の人がいる…など、誰が見ても「大変だ!」と思う状況では、迷わず911です。少しでも命の危険があると感じたら、あなたのその判断を信じてください。

電話をかけると、まずオペレーターが "911, what's your emergency?"(911です。緊急の用件は何ですか?)と尋ねてきます。英語に自信がなくても、焦らないで。一番大切なのは、「今どこにいるか」を伝えることです。
もし言葉に詰まってしまったら、周りの人に助けを求めましょう。「Can you help me? I need to call 911.」(助けてもらえますか?911に電話したいんです)と伝えれば、きっと誰かが手を貸してくれます。ハワイの人たちの持つ「アロハ・スピリット」は、本当に温かいんですよ。
ひとつ注意点として、ハワイでは911へのいたずら電話や虚偽の通報は、厳しい罰則の対象となります。貴重な緊急回線を守るためにも、正しい利用を心がけましょう。
焦らないで大丈夫!911通報の具体的な流れと英会話フレーズ
以前、夜にアラワイ運河沿いを歩いていた時、暗がりから言い争うような大きな声が聞こえてきて、心臓がバクバクしたことがあります。結局、ただの夫婦喧嘩だったようですが、あの時は「通報すべきかも…」と本気で悩みました。
もし、あなたが通報を決意したら、まずは深呼吸。電話をかける前に、現在地(通りの名前や目印になる建物)と、何が起きているのかを簡潔に整理しておくとスムーズです。

【911通報の基本ステップ】
- 緊急事態の種類を伝える: Police(警察)、Fire(消防)、Ambulance(救急)のどれが必要か伝えます。
- 場所を伝える: "I'm at 〇〇. (場所)" を正確に。ホテルの名前や住所、通りの名前など。
- 状況を説明する: 何が起きたのか、簡潔に伝えます。
【使える英会話フレーズ】
- 英語に自信がない時: "Japanese, please." と伝えれば、日本語通訳サービスにつないでくれる場合があります。少し時間がかかるかもしれませんが、諦めずに待ってみましょう。
- 警察を呼びたい時: "I need a police officer."
- 場所を伝える時: "My location is 〇〇." / "I'm in front of the ABC store on Kalakaua Avenue."
- 状況を伝える時(例): "There was a car accident." (交通事故です) / "My bag was stolen." (バッグが盗まれました)
一番大切なのは、オペレーターの指示に従い、電話を切らないことです。あなたの安全が第一。落ち着いて、正確な情報を伝えることを心がけてください。
【ケース別】こんな時どうする?ハワイ警察とのリアルなやり取り
ハワイ旅行中、できれば避けたいけれど、実際に起こりうるトラブル。ここでは、代表的な2つのケースについて、具体的な対応の流れを私の見聞きした経験からお伝えします。
ケース1:盗難・置き引きに遭ってしまったら…
忘れもしません。友人がマカプウ岬の絶景に心を奪われている、ほんの数分の間に、車内に置いていたバッグが盗まれてしまった時のこと。あの時の彼女のショックと焦りは、今でも目に焼き付いています。

もし盗難に遭ってしまったら、絶対に犯人を追いかけたり、抵抗したりしないでください。まずは身の安全を確保し、すぐにその場を離れます。
次に、落ち着いて警察に連絡します。この場合は、命の危険がなければ911ではなく、後述する非緊急ダイヤルにかけるのがベターです。警察官が来たら、盗まれたもの、時間、場所、犯人の特徴(もし覚えていれば)などを正直に伝えます。
そして、ここで最も重要なのが「ポリスレポート(Police Report)」を作成してもらうこと。これは、警察に被害を届け出たという公式な証明書です。このレポートがないと、海外旅行保険の請求や、クレジットカードの不正利用に関する補償手続きが非常に困難になります。レポート番号(Report Number)は必ず控えておきましょう。
その後、すぐにクレジットカード会社や携帯電話会社に連絡し、カードやSIMの利用を停止してもらうことも忘れずに行ってくださいね。
ケース2:レンタカーで事故!その時すべきこと
ハワイのドライブは最高ですが、交通ルールや運転マナーは日本と異なります。万が一、事故に遭ってしまったら…考えただけで冷や汗が出ますよね。

まずやるべきことは、安全の確保と負傷者の確認です。車を安全な場所に移動させ、ハザードを点灯。そして、自分自身や同乗者、相手方のケガの状況を確認します。もし誰かがケガをしていたら、迷わず911に電話して救急車(Ambulance)を要請してください。
ケガ人がいない物損事故の場合でも、必ず警察に連絡しましょう。警察官が到着したら、状況を説明し、事故報告書を作成してもらいます。ここでも事故報告書の番号(Report Number)は、保険手続きの生命線になるので、必ずメモしてください。
相手がいる場合は、免許証や保険証を見せてもらい、相手の名前、住所、電話番号、保険会社名、車両のナンバーなどを記録しておくことが重要です。感情的にならず、淡々と事実確認に徹しましょう。
そして、警察への連絡と並行して、加入している海外旅行保険の窓口と、レンタカー会社にも必ず連絡を。その後の対応について、具体的な指示を仰ぎましょう。パニック状態の時に、日本語で相談できる保険会社の存在は、本当に心強い味方になりますよ。
最高の旅のために。トラブルを未然に防ぐ、ハワイ通の安全対策
ここまで万が一の対応をお話ししてきましたが、一番良いのは、そもそもトラブルに遭わないことですよね。少し気をつけるだけで、危険をぐっと減らすことができます。

まず、貴重品の管理。パスポートや多額の現金、高価なアクセサリーは、ホテルのセーフティボックスが定位置です。ビーチやプールサイドに、貴重品を置いたままその場を離れるのは絶対にやめましょう。私がビーチに行く時は、少額の現金とカード1枚だけを、防水の小さなポーチに入れて常に身につけています。
特に注意したいのがレンタカーの車上荒らしです。車内には、絶対に荷物を置いたままにしないでください。「トランクなら大丈夫」と思いがちですが、残念ながらプロの窃盗団はトランクも狙います。外から見て「この車には何も入っていませんよ」とアピールすることが、何よりの防犯です。
また、言うまでもありませんが、夜間に人通りの少ない場所や公園を一人で歩くのは避けましょう。ハワイは安全なイメージが強いですが、やはり海外。常に「ここは日本じゃない」という意識を、心の片隅に置いておくことが大切です。
「911はちょっと大げさかも…」そんな時のための非緊急ダイヤル
さて、お待たせしました。「緊急ではないけれど、警察の助けが必要な時」の連絡先です。
例えば、「レストランにカメラを忘れてしまった」「スーツケースを失くした」といった落とし物や忘れ物。あるいは、「隣の部屋のパーティが深夜までうるさくて眠れない」といった騒音トラブル。こんな時は、911ではなく非緊急ダイヤル(Non-Emergency Line)に電話しましょう。

オアフ島を管轄するホノルル警察の場合、非緊急ダイヤルは「(808) 529-3111」です。この番号を、ぜひスマホの連絡先に「ハワイ警察(非緊急)」などと登録しておいてください。いざという時に、調べる手間が省けて本当に便利ですよ。
私も一度、ファーマーズマーケットで買ったお気に入りのエコバッグをどこかに置き忘れ、ダメ元でこの番号に電話したことがあります。残念ながら見つかりませんでしたが、オペレーターの方はとても親切に対応してくれました。こうした小さな「困った」にも、きちんと耳を傾けてくれるのがハワイの警察なんです。
最後に。ハワイの太陽のような温かい心を持って
ここまで、ハワイでの警察への電話について、少し緊張するようなお話もしてきました。でも、これはあなたの旅を脅かすためではなく、最高の思い出を守るための知識です。
大切なのは、「正しい知識を備え、冷静に行動すること」。そしてもう一つ、ハワイには「アロハ・スピリット」という、助け合いの精神が深く根付いていることを忘れないでください。もしあなたが本当に困っていたら、きっと誰かが手を差し伸べてくれるはずです。
この記事が、あなたのポケットに入った小さなお守り代わりになりますように。事前の備えで不安をなくして、心からリラックスしてハワイの美しい景色、美味しい食事、そして人々との出会いを楽しんでくださいね。

あなたのハワイ旅行が、一生忘れられない、キラキラした思い出で満たされることを心から願っています!